上手なお風呂の入り方

～血圧の変化に気をつけて～

　リラックス効果がある入浴ですが、気をつけて入浴しないと思わぬ事故が起こることがあります。冬期は特に、浴槽でおぼれて救急搬送される人が多くなります。血圧が室内の温度差で大きく変動し、血管に負担がかかり、脳出血、脳梗塞、不整脈、立ちくらみなどが起こることがあります。

血圧と室内の温度差の関係

温かい居間から寒い脱衣所へ→血圧上昇

湯船につかると→上昇した血圧は下降し、通常に戻る

風呂場から寒い脱衣所へ→再び血圧上昇

安全に入浴するための注意

＜入浴前＞

・脱衣所や浴室を暖めて温度差を少なくしておく（暖房機能が無い場合はシャワーを使って浴槽にお湯をはると蒸気で室内が暖まる）

・脱水を防ぐためコップ1杯の水分を補給する

・家族にひと声かけて入浴することを知らせる

＜入浴中＞

・浴槽の湯よりぬるいシャワーを足、手、体の順にかけ、慣れてから浴槽に入る  　

・ぬるめの湯（４０℃程度まで）で半身浴。湯に漬かる時間は合計で１０～１５分

・ゆっくりと浴槽から出る

＜入浴後＞

・入浴後は、水分を補給し、しばらく安静にする。

・血圧、脈拍数、呼吸数などが変動する朝の入浴や、入浴前後の飲酒を控えること