~高齢者の転倒予防~

 開眼片脚起立時間は何秒できますか? 

 

 開眼片脚起立時間が短いほど、転倒危険率が高くなります。そこで、この開眼片脚起立を訓練として取り入れたものが、ダイナミックフラミンゴ療法です。この運動療法により開眼片脚起立時間が長くなれば、転倒危険率を改善することができます。

 

<ダイナミックフラミンゴ療法>

 転倒に注意し、すぐにつかまれる場所を確保してから、両手を腰に当てて、片方の脚を挙上します。ふらつく場合は机などにつかまってもよく、トータルで60秒間開眼片脚起立ができればよいです。1日3回を習慣にしましょう。

 1分間片脚で起立することによって、約53分間歩行したのと同じだけの荷重を股関節に加えられます。股関節は転倒によって骨折しやすい箇所の一つですが、この運動療法によって、骨量低下も防止することができます。ただし、膝や股関節に痛みがある人は疼痛が増強する恐れがあるので注意しましょう。

 転倒防止のために、運動がどうも苦手で続かない人も、是非このダイナミックフラミンゴ療法を日常生活に取り入れましょう。